そして、夫婦喧嘩は男女の脳の違いだ。
感情を優先する女性脳。
理屈・論理を優先する男性脳。
ゆかりちゃんは、共感や感情移入をしてしまう。
僕は、冷静に分析したい。
原因を突き止めたい。
不満が生じたとき、グチを言って憂さを晴らす。
僕は、「グチを言った」という新たな不快が生じる。自己嫌悪という不快だ。
スッキリなんかしやしない。
会話を通じて思考を整理したいのだ。
結果的には、思考が整理できた。
地域差だ。
客と店なら「客が上」で、店と下請けなら「店が上」という常識。
リテラシーが低いと思う。
対等ではないのだ。
そして、その常識を踏まえて、上手く立ち回れと言う。
「正直」「誠実」「ルール」「合理化」などという発想はない。
あっても遠い。
大切だとは思ってもらえない。
そんな公憤より、「いくら客でもそこまで言われたくない」みたいな感情論の方が支持される。
おそらく、『公憤』という言葉を知っている人の率も低いだろう。
公憤、という感情が厄介な感情なのかもしれない。
周りに示すなんてダメだ。
漏れてさえダメだ。
カッコつけているくらいにしか思われない。
けったいな人やなぁ、となるのだろう。
秘かに、こっそり、自分だけに課せばいい。
誠実や運転マナーと同じだな。
己だけに向ける刃だ。